毎日新聞 2012年12月14日 地方版
古仏壇の無許可収集・運搬などで廃棄物処理法違反罪に問われた葬祭会社「札幌納棺教会」(札幌市)と元同社仙台支店長の橋畑正人(47)ら3被告の判決公判が13日、仙台地裁であり、渡辺英敬裁判長は橋畑被告に懲役8カ月、執行猶予2年(求刑懲役1年)、同社に罰金100万円(同200万円)などを言い渡した。
判決によると、同支店は07年、仙台市から産業廃棄物収集運搬業の許可を受けずに同市内で古仏壇を有料で集めるなどした。
被告側は「仏壇などは宗教的感情の対象で廃棄物ではない」と一部無罪を主張していたが、渡辺裁判長は「抜魂供養を済ませた不要物としての引き取りで、廃棄物に該当する」とした。
同社は、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」で納棺技術を指導した。
【近藤綾加】
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20121214ddlk04040040000c.html